塾長の業務とは
塾長の仕事とは
塾長の仕事とは、何なのでしょうか。
私自身塾を経営しながら、日ごろ考えていることを自分の頭の整理も兼ねて書かせていただきます。
保護者の皆様で読んでくださっている方がいれば、このようにして塾は作られている、という一つのフレームワークとして読んでいただけたらと思います。
まず、塾というサービスは、生徒の学力向上を一番の目標としています。
もしかしたら違う塾もあるかもしれないので、今回は学力向上を一番の目標としている塾の業務に関して考えてみます。
学力向上が目標である場合、基本的には何をどう教えるのか、という問題に行き着くと思います。
「何を教えるのか」に関しては、数学、英語とか教科ごとの大きなくくりでもいいですが、英語に関しては品詞から教える、とか、数学は一般系の前にまずは例を見せる、といったように、より細かく分けることができます。
きほこの教科ごとの解像度の高さ、が塾のタイプ(進学塾なのか補習塾なのか)とも関係してくると思います。
とにかく、この塾では何が学べるのか、を決めることが塾長の役割です。
そして、何を教えるかを決めたら、今度はそれをどう教えるのか、を決めていきます。
このどう教えるのか、というのは、個別だったり集団だったりという形式もそうですが、個別でもインプットを多くするのか、アウトプットを多くするのか、といったより細かい分類をしていくことができます。
このように、塾長の仕事は「何をどう教えるのか」を決めることだと考えています。
そして、何を教えるのかを決める業務がカリキュラム作成であり、どう教えるのかにかかわる業務ががシステム構築にかかわってくると考えることができます。
そして、このカリキュラム作成とシステム構築の組み合わせによって、どんな塾なのかがある程度決まります。
逆に言えば、カリキュラムとシステムの掛け算の数だけ、塾はあるということもできます。
そして、これを差別化、ということもできるでしょう。
差別化とは何を教えるか、どう教えるかを洗練させていくことであり、これこそ塾の強みを作っていると考えています。
では、このカリキュラム作成とシステム構築で塾のすべてが決まるかというと、そんなことはありません。
大事なのは、これを実行することです。
どんなに書いてあることがよくても、それが実際に行われていなければ意味がありません。
言ったことをどれだけ実行するのか。
これが、塾長の3つ目の業務であり、最も大切な業務です。
そして、この実行と大きくかかわっているのが、「塾の文化」と「認知」だと考えています。
これに関してはまた次のブログで書きます。