塾の文化とは?

塾の文化とは?

塾長の基本業務はカリキュラムの作成、システム構築、その実行と、これら3つの総体である塾文化の認知である。 では、塾文化とは何なのか。それは、組織に伝わる共通認識、暗黙知、のようなもので、ノウハウや方針や日々の行動によって作られる。 この文化こそ、塾の違いなのだ。

今回のブログでは、塾の文化とはなんなのか、定義していきます。


まず、文化とはなんでしようか。


ここでは、よくベンチャー企業とかで使う、カルチャー、みたいなものをイメージしています。


その組織に伝わる共通理解とか、風土とか、暗黙知、などと言い換えてもいいと思います。


まず、組織には文化ができると考えています。


複数の人が集まると、その中で無意識のうちにルールが生まれます。


そして、このルールによって人は、無意識のうちにコントロールされていると考えています。


この文化の重要性に気づいたのは、自分自身が野球部にいた事と関係すると思います。


強豪校の野球部は、監督が変わっても、強い3年生が抜けても、ある程度の力を保ちます。


これは、そのチーム特有の文化があるからです。


実際、自分自身が高校の野球部から、大学の野球部に行ったときに、文化の違いを意識させられました。



高校は広島の進学校でしたが、その時の雰囲気と、大学時代(慶應野球部)のときの雰囲気は全く違います。



雰囲気が違うことは当然なのですが、この違いは間違いなく選手のパフォーマンスに影響を与えていました。


高校3年間と大学4年間、どちらがうまくなったかというと当然大学の方です。


高校のときも同じくらい頑張ってましたが、

当たり前の基準であったり、野球に対する情報だったり、

競争心が生まれる仕組みだったり



環境の差はものすごく大きいと感じました。



そして、名将と呼ばれる監督は、この文化を作る力がものすごいのだと思います。




文化という表現を使うと、宗教のようなイメージを持たれてしまうかもしれません。


確かに、高校野球は宗教のようなところはありますが、


単に気合でなんとかする、気持ちがあれば何でもできる、みたいなことを言いたいのではありません。


むしろ、チーム内で伝わる技術的な情報だったり、練習に関するノウハウだったり、実績だったり、一人一人の取り組みだったり、、、


そういったものから自然と作られるものが、文化と考えています。



そして、その意味で、具体的な指導内容や、仕組みが文化を作ると考えています。




では、塾の場合どうでしょうか?



地域密着型の塾を経営する場合、この文化の影響は間違いなく受けると思います。


(地域密着でなくても、その塾特有の文化なるものはあると思います)


そして、この文化への認識が必要になるかどうかが、塾と家庭教師の1番の違いだと思います。


家庭教師と個別指導塾だと、違いはないように感じるかもしれません。


しかし、家庭教師では文化みたいなものはできにくいです。


このとき、文化があるからいいとか、悪いとかは言ってません。


しかし、塾をやるのであれば、この文化を意識することが必要になってくると思います。


そして、運営がうまい教室長、塾長は、この力が秀でていると思います。


文化の違いをこそが、塾の違いなのです。