なぜDXを進めるのか
塾経営DXとは?
いま、世間ではDXという言葉がもてはやされています。
まだまだ進んでいない、という意見もありますが、今後確実に進んでいくでしょう。
しかし、その前に。
DXとは何ぞや、ということを簡単にまとめたいと思います。
恥ずかしながら、私もDXという言葉の意味に関しては、いまいちわかっていませんでした。
そもそも、こういうカタカナ言葉には抵抗があります。
何となく怪しい、、、、
と思ってしまいますが、新しい言葉を学ぶ、ということは新しい概念を学ぶということだとも思います。
そして、新しい概念を学ぶことができれば、より広い視野でものごとを見ることができるはずです。
ということで、DXに関して調べてみました。
まず、DXとは、デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)の略です。
その名の通り、アナログな仕事を、デジタルに変えていこう(トランスフォーム)というものです。
このDXは、2018年ぐらいから経済産業省が提唱していたようですが、注目を浴びるようになったのはコロナの影響によるところが大きいでしょう。
コロナが流行してから、在宅ワークが積極的に取り入れられるようになりました。
大企業の多くでは、出勤を避けるため在宅ワークを推進されました。
また、塾業界でも、去年の自粛期間中には、オンライン営業に移行した塾が多くありました。
こういった形で、塾業界のオンライン化も進んでいるように思えます。
しかし、現状はどうでしょうか?
実は、私としては、塾の「営業」のオンライン化には現状反対しています。
というのも、オンライン営業は圧倒的に効率が悪いからです。
対面よりも手間はかかりますが、そこから得られる成果は、アナログな運営の方が大きい、と言わざるを得ないでしょう。
もちろん、これは私の力不足もあるかもしれません。
しかし、1月に出た自粛要請の後、オンラインに切り替えた塾が少ない、ということをふまえても、多くの塾長には賛同していただけるのではないでしょうか。
効率が悪い、ということに加えて、もう一つ認めなければならないことがあります。
そう、
オンラインでは塾の空気は伝わらない
ということです。
空気感を売る、というのは変な話ですが、地域密着で運営されている塾であれば、塾の文化がどれだけ大切か、ということには納得していただけるのではないでしょうか。
一つの中学校から何十人も生徒が来る場合、人間関係からの影響も間違いなく受けます。
だからこそ、塾の文化なるものは大切だと考えています。
(コンセプトが地域密着でない塾だと、もちろん関係ないこともあると思います。)
このオンラインでは、なかなかこの文化・空気感を伝えることができません。
単に効率が悪いだけでなく、質という面でも劣るからこそ、今回はオンラインを見送られた塾長が多いと考えています。
このように私もどちらかというとアナログ派ですし、実際運営している4店舗はすべて、対面授業主体です。
今後もしばらくはこの流れは続くと思います。(あくまでも、しばらく、です。)
しかし、塾の運営に関しては、より一層DXは進むと考えています。
お客様へのサービスである授業に関してはアナログで、しかし、それ以外の業務に関してはどんどんデジタル化が進む、いや、進めるべきだ、というのが私の考えです。
塾であれば、最も大切なのは授業。
これは間違いないでしょう。
授業だったり教材開発だったり生徒面談だったり、、、
これこそ塾の「プロダクト」であり、そこに最も多くの力を注ぐべきです。
しかし、だからこそ、どうでもいい作業、業務を徹底的に仕組み化、効率化すべきです。
そして、そのための手段として、デジタル化が有効であればどんどん導入すべきだ、と考えています。
ここで重要なのは、DXはあくまでも手段であって、目的ではない、ということです。
検証した結果、必要ない塾長もいると思います。
しかし、明らかに教務・サービスに時間を使えていない、という講師、塾長、先生は、もう一度業務を見直すべきです。
そして、何かしら仕組み化していく必要があるでしょう。
では、どのように見直せばいいのか。
それを検証する前に、まずは塾長の仕事とは何なのか、もう一度定義していきましょう。
では塾長の仕事とは何なのか、、、、、
これに関しては、また次回のコラムで書かせていただきます。